利回り6.1%!インフラファンドとは?利回り比較とその仕組みは?わかりやすく紹介!【第1回】

インフラファンド
はじめに

高利回りとして話題になっているインフラファンドについて、

ここではその仕組み・他投資先との比較などについての大枠な情報を提供します。

 

いんふらファンド?・・う~ん初めて聞きました。

インフラというぐらいだから、水とか電気とかガスとかへの投資なのかな?

まさにそのインフラのことです。

2015年に創設され投資対象として比較的高利回りのインフラファンド。

わかり易く解説していきます!

インフラファンドの配当利回りは?

具体的な配当利回りはいくらぐらいなのでしょうか?その仕組みも見てみます。

現時点(21年2月末)での利回りと他投資との比較

現在インフラファンドは7銘柄で構成されています。その7銘柄の平均利回りは・・・

6.10%

主な投資先と比較しました。

インフラファンド平均J-REIT 平均高配当株ETF(1489)日経平均ETF(1306)定期預金金利平均
6.1%4.2%3.9%1.8%0.015%

比較してみると相対的に高い事がわかりますね。

高い!というか普通預金低すぎですね・・。

でも、どういう仕組みで配当金が貰えるのだろう?

インフラファンドの配当金の仕組みと構造は?

 一言でいうならば・・・

インフラ設備を保有・賃貸する、投資法人や投資信託に投資して、

 その運用益などが投資者に分配・配当される仕組みとなっています。

 (全体像は少し難しいですが下図を参照ください。)

出展:日本取引所グループ

法人とかを通してまさに世に聞くインフラそのものに、投資をするんですね!

・・・でもインフラ設備って具体的に何?

インフラ設備ってっ言っても、

実はどの銘柄も再生可能エネルギー発電設備しか取り扱っていないんです。

・インフラファンドにて現在7つの銘柄が存在していますがそのすべてが、

  いわゆる太陽光発電を主としています。

・ファンド自体で太陽光発電設備を直接稼働・メンテなどするのは大変です。

 なのでファンドは外注=ここでは「オペレーター」に設備を賃貸し、その賃貸料を得ています。

 投資者に分配している分配金の多くはこの賃貸料を主としています。

 ファンドはオペレーターをどこにお願いしているかなどの情報を公開する義務があり、

 投資者の私たちもその情報確認することができます。

ちょっと昔に話題になったソーラーパネルが主なんですね。

この太陽光発電が主なインフラファンドが、

なぜ他の投資先より利回りが良いんだろう・・?

インフラファンドの利回りが高い理由は?

①分配可能利益の90%を配当に回しているため。

②設備の原価償却費の一部を配当に回しているため。

①について

なぜこのようなことをしているかというと、

減税(法人税をゼロに)措置を受けるためです。

これは国によって定められた法によって決まっています。法人にとっては税金を払う額が減るため非常に大きいメリットとなります。

①の減税を受けるために、配当を多くしているのは理解できるけど。。

②の原価償却ってそもそもなに?

②について

「原価償却」というのは上記でいう太陽光設備の立ち上げ等でかかったお金を、

何年にも掛けて分割して費用(経費)とすることをいいます。

(太陽光設備などは17年間に掛けて費用とすることができます。)

というか費用(経費)とするってどういうことなん?という疑問があるかと思います。

ここはインフラファンドだけではなく、会計にかかわる一般的な話をします。

                  

                       

「費用(経費)」それに関係する「売上」「利益」の関係を説明します。

よくドラマや漫画である「使ったお金を経費として落とす」という話を想像してみてください。

下の図を抜粋しました。

出展: 税理士事務所タカジム

右側の青枠が売上としたとき、左側の経費を差し引いた分が、利益となります。つまり、

「売上-経費=利益」となります。

税金というのは通常この利益に掛かります。利益が高いと税金も高くなります。

よって、経費を増やすと利益が減る。⇒利益が減ると税金が減り節税になります。

(よく個人事業主が「生活物資を経費としている」というのはこういうメリットがあります。

 どうせ使う支出ならば、経費としてしっかり扱う!)

これを踏まえて話を戻しますが、

・分配金というのは通常この「利益」の中から分配されます。

・これに追加して各銘柄は、上記で説明した経費にあたる「原価償却費」の一部も分配しています。

※「原価償却費」は設備の立ち上げ時に掛かったのみで、

その後実際には、お金は支払われていない経費となっています。

よってその分のお金が浮くことになり、これを分配に回しています。

これを一般的に「利益超過分配金」といいます。

なぜインフラファンドにてこの「利益超過分配金」が可能かというと、

原価償却費の占める割合が、経費において大きい為となっています。

例えば不動産などの場合、利益を上げるためには高い土地に、上等な建物が必要となります。

その場合、莫大な土地の固定資産税や、管理・修繕費が必要となります。

よって経費における原価償却費の割合は小さくなります。

一方、インフラファンドの様に太陽光発電は土地は安い場所(地方)にて可能です。

かつ修繕費も相対的に低く、優位性があります。

分配金が利益からだけではなく、

経費の「原価償却費」からも分配されていから利回りが高いんだ!

ただ利回りといっても銘柄で結構異なってるの?

インフラファンドの各銘柄の利回りと時価総額は?

・東証に上場している銘柄の一覧を表にしました。

 現在7つの銘柄が上場しています。上場日順に記載しています。

上場日銘柄コード銘柄名分配金利回り時価総額
2016/06/029281タカラレーベン・インフラ投資法人5.81%¥12,812,000,000
2016/12/019282いちごグリーンインフラ投資法人5.78%¥31,207,000,000
2017/03/299283日本再生可能エネルギーインフラ投資法人6.17%¥10,811,000,000
2017/10/309284カナディアン・ソーラーインフラ投資法人5.60%¥30,504,000,000
2018/09/279285東京インフラ・エネルギー投資法人6.52%¥20,612,000,000
2019/02/139286エネクス・インフラ投資法人6.71%¥6,806,000,000
2020/02/209287ジャパン・インフラファンド投資法人6.12%¥26,301,000,000

各個別の銘柄については別記事で詳しく紹介予定です。

時価総額は1,400億円ほどとなっています。21年2月時点。

・J-REITが17兆円。日本株式が700兆円となっているため。

 その割合は相対的に非常に少ないということがわかります。

 但し前述の通り上場後まだ5年ほどとまだ期間が短いことも上げられます。

 

まとめ

まとめ

平均利回り6.1%!相対的にとても他投資先より高い!

インフラ設備を賃貸するファンドに投資し、その運用益が、投資者に分配される仕組み。

インフラファンド全体の時価総額は1,400億円。上場後まだ5年。銘柄数もまだ7つほど。

まだ生まれて間もない投資先ですがその利回りは魅力的!

・・・ただ甘い話にはデメリットがあるのでは??

そうですデメリットもあります!

・・しかし将来性もたくさんあります!

後日【デメリットと将来性】をモノづくりの観点も含めて投稿予定です!

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