
・過去記事にてインフラファンドの紹介をしてきました。
・1回目の記事で21年6月現在、7銘柄が上場しているとありましたが、
今回はその7銘柄の1つ、
「タカラレーベン・インフラ投資法人」をわかりやすく、かみ砕いて紹介します!


【銘柄紹介】・・3月ぐらいからやるっ!ていってやってませんでしたよね。


(覚えてたんかい)
スミマセン。。。


まあ仕方ないですよ!切り替えてわかりやすく教えてください!


(。。。( ˘•ω•˘ ))
では主な指標やインフラファンド特有の情報を織り交ぜながら紹介します!
今回は銘柄初紹介ですので、各情報の説明も紹介していきます!
タカラレーベン・インフラ投資法人の概要
大まかな概要を一覧にしています。
投資法人名 | タカラレーベン・インフラ投資法人 |
---|---|
証券コード | 9281 |
所在地 | 東京都千代田区 |
決算期 | 5月、11月 |
上場日 | 2016/06/02 |
投資主 Best3 | 株式会社タカラレーベン 9.56% |
UBS AG 4.17% | |
日本マスタートラスト信託銀行株式会社 1.75% |


親会社は来年、設立50年を迎える東証1部のタカラレーベン株式会社です。
主に首都圏を中心に不動産業を営んでいます。
分配金と利回り推移+利益超過分配金
1期目は未配当でしたが2期目から配当があります。グラフ・表を作成しました。利回りは年間ベースで計算しています。


2期 | 3期 | 4期 | 5期 | 6期 | 7期 | 8期 | 9期 | 10期 | 11期 | 平均 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
分配金 | 3,121 | 3,021 | 3,586 | 3,976 | 3,871 | 3,826 | 3,397 | 3,870 | 3,512 | 3,540 | 3,572 |
利回り | 5.83 | 6.24 | 7.05 | 6.83 | 7.15 | 6.63 | 5.66 | 6.73 | 6.31 | 5.59 | 6.40 |
・上場後前後はあるものの、2016年上場後から平均利回り6.4%と高い利回りを維持しています。
・2020年11期の分配金の中での利益超過分配金は143円、分配金に占める割合は4.07%でした。


「利益超過分配金」って前に聞いた!
たしか、設備の減価償却費などを分配金に回している分でしたっけ?


そうです!
この割合が多いほど減価償却費分を分配に回しているということです。
これを再度設備投資に回すか内部留保金に回すかなどは、
ファンドの特性によります。
タカラレーベン・インフラファンドにおいては、
この割合がとても低いのも特徴です。
投資口(株)価格推移
上場来からの投資口価格の月足チャートとなります。


・16年7月上場直後¥139,500まで上がったのが最高値となっています。
その後徐々に下落。およそ1年後34%ほど下落し上場来安値¥92,800を記録。
その後はコロナショックなどありながらも徐々に上げていき、現在¥123,000ほどとなっています。
格付け
「A」
格付け会社:株式会社日本格付研究所(JCR)


20年6月に「A-」から「A」に格上げがされています。
財務・決算情報(営業利益・LTVなど)
営業利益など
上場来からの営業利益・経営利益などをグラフ・表にしました。


第2期 | 第3期 | 第4期 | 第5期 | 第6期 | 第7期 | 第8期 | 第9期 | 第10期 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
営業利益 | 183 | 168 | 422 | 473 | 555 | 557 | 495 | 822 | 720 |
経常利益 | 161 | 149 | 369 | 415 | 488 | 484 | 426 | 695 | 653 |
総資産 | 9041 | 8915 | 23071 | 24538 | 29334 | 28849 | 28903 | 44104 | 43324 |
・上場後上げ下げを繰り返しながらも徐々に増加しています。
第11期(2021年5月決算)ではコロナ禍の影響が大きく反映されると予想しています。
LTV(Loan To Value:有利子負債比率)と借入金+固定金利利率


ちょっとマッテ!
「LTV」ってなんですか?


すごいかみ砕くと、総資産に対する、借金の割合を表しています。
※「LTV=借入金/総資産」


なるほどですね!
「LTV」が高いほど借金をいっぱいしているってことですね!


そうです!ただLTVが高いのがすべて悪いとは言えません。
LTVが少ないとそもそもの運用額が少なくなり設備投資がされず、利益の増加が見こまれない⇒分配金が増加しない・維持できないなどの問題。
LTVが高いと金利が上がった際に、返済額が大きくなります。また、いざという不測の事態でお金が必要の際に、借入余力がないということも考えられます。
現状、インフラファンドでは成長する上で設備拡大が占める割合は大きいです。
LTVが高すぎるのはよくないですが、
低すぎず一定に保てているかがが肝要かと思います。
上記を踏まえLTVと固定金利比率を記載します。
参考にタカラレーベン・インフラファンドのIR資料を引用します。
LTV=「54.8%」※2020年12月時点
固定金利比率=「50.3%」※2020年12月時点
タカラレーベン・インフラ投資法人 IRライブラリー
太陽光設備のポートフォリオ


「ポートフォリオ」・・・ってなんでしたっけ?


ここで説明する「ポートフォリオ」」はファンドの保有している、
太陽光設備の資産規模・パネル出力・設備運用地域を表します。
どれもインフラファンド特有の数値となっていますが、
ファンド自体の特性やポジションを相対的に把握することができます!
タカラレーベン・インフラファンドの地域毎の設備の割合をグラフ・表にしました。
また保有資産総額と総パネル出力を調査しました。


※補足 46都府県を仮に下記に振り分けグラフ化しています。
東北⇒青森、岩手、宮城、秋田、山形、福島
関東⇒東京、神奈川、埼玉、千葉、茨城、栃木、群馬
北陸⇒新潟、富山、石川、福井
中部⇒(山梨、長野、岐阜、愛知、静岡、三重)
関西⇒大阪、京都、兵庫、滋賀、奈良、和歌山
中国四国⇒(鳥取、島根、岡山、広島、山口、徳島、香川、愛媛、高知)
九州沖縄⇒(福岡、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島、沖縄)
北海道 | 東北 | 関東 | 北陸 | 中部 | 関西 | 中国・四国 | 九州・沖縄 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
0% | 14.7% | 64.7% | 0% | 2.3% | 5.6% | 9.7% | 3% |
保有資産総額=「514.7億円」※2020年12月時点
総パネル出力=「131.0MW」※2020年12月時点
特徴とまとめ
主観も入っていますがタカラレーベン・インフラファンドの特徴と傾向をまとめました。


タカラレーベン・インフラ投資法人をまとめました!
最も歴史があるファンドですが堅実で安定的な側面が強いと感じました。


草分け的なポジションなんですね!
数年利回りも安定しているし、わたしの触手がのびそうです!


(・・なんかこわいな)
ただ卒FITなどの対応にいち早く迫られるタイミングがくるはずです。
今後要注視していきたいですね!
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