インフラファンド 銘柄【日本再生可能エネルギーインフラ投資法人 9283】調査と比較!利回り平均6%強!

いままで紹介のあった2つのインフラファンドですが、

それぞれ違いがあって面白いですね!

同じ太陽光発電を扱っていますが違いが明確にありますね!

違いが分かれば自分自身の判断材料にもなりますね。

今回も主な指標やインフラファンド特有の情報を織り交ぜながら紹介します!

日本再生可能エネルギーインフラ投資法人の概要

投資法人名日本再生可能エネルギーインフラ投資法人
証券コード9283
所在地東京都港区
決算期1月 7月
上場日2017/3/29
投資主 Best3株式会社福邦銀行  1.74%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社 1.65%
株式会社福岡銀行 1.65%

注目点!

  • インフラファンド市場に3番目の早さで上場した銘柄
  • おおもとの資産運用会社はリニューアブル・ジャパン株式会社です。                 設立は2012年と比較的新しく再エネ事業に特化した企業です。
  • 投資主ランキングベスト3には入りませんが、再エネ大手の東急不動産が上位に入っています。
  • 決算期は1月と7月の年2回決算。

リニューアブル・ジャパン株式会社ですが、

再エネ事業とともに小売電気事業の会社も保有しています。

最近では東京ガスへの再エネ売電の契約もしています。

※東京ガスはRE100に参加しているため事業運営に必要な電力を、

再エネで賄おうとしています。

RE100については第4回の記事を参考ください。

分配金と利回り推移+利益超過分配金

グラフ・表を作成しました。利回りは年間ベースとして計算しています。

1期(17年7月)2期(18年1月)3期(18年7月)4期(19年1月)5期(19年7月)6期(20年1月)7期(20年7月)8期(21年1月)
分配金4763258324932723297327332003200
利回り0.63.46.26.86.86.36.76.1

上場後、3期目以降6%台の利回りを平均して確保しています。計画通りの推移となっています。

・2021年度1期の分配金の中での利益超過分配金は1,804円、分配金に占める割合は43.6%でした。

 インフラファンド全体でこの割合はほぼ中位となっています。

投資口(株)価格推移

・上場後下落が始まり17年5月上場来安値¥80,500まで下がったのが最安値となっています。

 その後月足では陽線が続き、18年1月に最高値¥121,100を記録しました。

・その後上げ下げを繰り返しながらも、

 現在コロナ禍からその高値を更新する勢いで上昇が続いています。

格付け

「A-」

格付け会社:株式会社格付投資情報センター (R&I)

財務・決算情報(営業利益・LTVなど)

営業利益など

上場来からの営業利益・経営利益などをグラフ・表にしました。

上場後上げ下げを繰り返しながらも徐々に増加しています。

 第8期(2021年1月決算)ではコロナ禍の影響を直撃しての決算でしたが、

 その影響はほかのインフラファンドと比較して軽微となっていました。

LTV(Loan To Value:有利子負債比率)と借入金+固定金利利率

LTV=「55.4%」※2020年6月時点

固定金利比率=10%ほど(借入金全体に対する固定金利での借入分の割合)

アールジェイ・インベストメント株式会社 2021年1月期(第8期) IRライブラリー

注目点!

・日本再生可能エネルギーインフラ投資法人の「LTV」はインフラファンド全体でほぼ平均値です。

・「固定金利比率」についてはインフラファンドでは、完全固定金利のファンドがある中で、

 およそ割合は10%となっています。インフラファンド全体では最低の部類に入ります。

太陽光設備のポートフォリオ

地域毎の設備の割合をグラフ・表にしました。

また保有資産総額と総パネル出力を調査しました。

※補足 46都府県を仮に下記に振り分けグラフ化しています。

東北⇒青森、岩手、宮城、秋田、山形、福島

関東⇒東京、神奈川、埼玉、千葉、茨城、栃木、群馬

北陸⇒新潟、富山、石川、福井

中部⇒(山梨、長野、岐阜、愛知、静岡、三重)

関西⇒大阪、京都、兵庫、滋賀、奈良、和歌山

中国四国⇒(鳥取、島根、岡山、広島、山口、徳島、香川、愛媛、高知)

九州沖縄⇒(福岡、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島、沖縄)

北海道東北関東北陸中部関西中国・四国九州・沖縄
15%28%10%0%19%6%4%18%

保有資産総額=「419億円」※2021年2月時点

総パネル出力=「109.2MW」※2021年2月時点

注目点!

・物件地域で見ると全国に綺麗に分散しています。

・上記に記載ないですが、総物件数は55件あり、

 インフラファンドの中で最も物件数が多い銘柄となっています。

・九州で18%の割合があり昨年の出力制御の影響を受けています。

 ただしオペレーターの契約で賃料は変動ではなく一律固定のため、

 影響は限定的だったようです。

保有資産総額および総パネル出力はともに、

 全インフラファンド7銘柄中、4番目の規模となっています。

特徴とまとめ

主観も入っていますが日本再生可能エネルギーインフラ投資法人の特徴と傾向をまとめました。

物件保有数はインフラファンド全銘柄中最多、かつ全国均等に分散。

⇒保有地域を見ても、最も日本全国に分散されていると見えます。

 インフラファンドのリスクでもある災害等の発生において、

 最もリスク管理がされた銘柄といえます。

物件数の着実な拡充実績と計画がある。

⇒上場来堅調に物件を増やしており、今後も増加が見込まれます。

アールジェイ・インベストメント株式会社 2021年1月期(第8期) IRライブラリー

東急不動産のスポンサー参画

⇒親会社のリニューアブル・ジャパン株式会社はまだ設立から期間が短い企業ですが、

 昨年スポンサーとして不動産業界大手の東急不動産が参画しています。

 東急不動産は再エネでも積極的に取り組んでいて、

 そのノウハウや規模は後押しになると考えます。

親会社の東京ガスとの非FIT 再エネ購入締結

⇒今年2月下記東京ガスのプレスリリースになっています。

 

 以前の記事で20年という限られたFIT制度が終了した際のインフラファンドの対策として、

 再エネの企業への売電というのを取りあげていましたが、その実例となっています。

 

 このような対応はインフラファンド全体では現状ほぼ見られないため、

 親会社規模で先駆けて実践されるのは今後のメリットになると考えています。

借入金の変動金利率が極端に高い。

 ⇒金利上昇時に金利分の支払いを占める割合が高くなります。

  インフラファンド全体でもかなり高い為、

  もし金利が上昇した際に相対的に悪影響を及ぼすと考えます。

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日本再生可能エネルギーインフラ投資法人をまとめました!

最大の特徴は日本全国への物件保有地域分散と

物件価値の均一化と考えています。

インフラファンド全体で一番災害や、

出力制御のリスク管理がされているのは魅力的ですね!

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わかり易いですしね!

個人的に一番注目しているのは、

親会社の非FIT再エネ売電事業です。

インフラファンドのデメリットの1つを打ち消す可能性があるんじゃないかと、

ひそかに期待しています。

今後の動向に注目したいですね!

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