
・インフラファンド3銘柄の紹介をしてきました。
・今回はインフラファンド市場全体で、最も市場規模が大きい銘柄でもある、
「カナディアン・ソーラー・インフラ投資法人」をわかりやすく、かみ砕いて紹介します!


確か全銘柄で7銘柄だから折り返しですね。
カナディアンというぐらいだからカナダが関係しているんですか?


そうです親会社のカナディアンソーラーは、
カナダ オンタリオ州に本社を置く大企業です。


完全外資じゃないですか!大企業ってどのくらいの規模なんですか?


世界のソーラーパネル市場でも上位に入ります。
その収益は3,500億円と、日本のインフラファンドの時価総額の倍以上です。
そんな銘柄ですが今回も主な指標やインフラファンド特有の情報を織り交ぜながら紹介します!
カナディアン・ソーラー・インフラ投資法人の概要
投資法人名 | カナディアン・ソーラー・インフラ投資法人 投資法人 |
---|---|
証券コード | 9284 |
所在地 | 東京都新宿区 |
決算期 | 6月 12月 |
上場日 | 2017/10/30 |
投資主 Best3 | カナディアン・ソーラー・プロジェクト株式会社 14.66% |
SSBTC CLIENT OMNIBUS ACCOUNT 3.58% | |
UBS AG LONDON A/C IPB SEGREGATED CLIENT ACCOUNT 1.65% |
分配金と利回り推移+利益超過分配金
グラフ・表を作成しました。利回りは年間ベースとした概算となっています。


2期 | 3期 | 4期 | 5期 | 6期 | 7期 | 8期(21年6 月予測) | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
分配金 | 2350 | 3600 | 3650 | 3650 | 3700 | 3700 | 3700 |
利回り | 2.2 | 6.3 | 7.2 | 6.1 | 6.4 | 5.5 | 5.8 |
・上場後、3期目以降6%前後の利回りを平均して確保しています。
・2020年度12期の分配金の中での利益超過分配金は601円、分配金に占める割合は16%でした。
インフラファンド全体でこの割合は非常に低い部類に入ります。
(タカラレーベンに次ぐ下から2番目になります。)
投資口(株)価格推移


・上場後下落が始まり18年2月上場来安値¥91,300まで下がったのが最安値となっています。
・その後上げ下げを繰り返しながら2019年12月決算とコロナ禍で最安値にせまりましたが、
そこから上げ20年12月に¥138,200の最高値となりました。現在はレンジ相場となっています。
格付け
「A-」格付け会社:株式会社格付投資情報センター (R&I)
「A」格付け会社:株式会社日本格付研究所(JCR)
2つの格付け会社から格付けを取得しています。


2020年7月にJCRの格付けが「A-」から「A」に変更になっています。
財務・決算情報(営業利益・LTVなど)
営業利益など
上場来からの営業利益・経営利益などをグラフ・表にしました。


・上場後上げ下げを繰り返しながらも徐々に増加しています。
LTV(Loan To Value:有利子負債比率)と借入金+固定金利利率


LTV詳細についてはタカラレーベンインフラ投資法人の記事を参照ください。
LTV=「52.9%」※2021年2月時点
固定金利比率=78.4%ほど(借入金全体に対する固定金利での借入分の割合)
太陽光設備のポートフォリオ
地域毎の設備の割合をグラフ・表にしました。
また保有資産総額と総パネル出力を調査しました。


※補足 46都府県を仮に下記に振り分けグラフ化しています。
東北⇒青森、岩手、宮城、秋田、山形、福島
関東⇒東京、神奈川、埼玉、千葉、茨城、栃木、群馬
北陸⇒新潟、富山、石川、福井
中部⇒(山梨、長野、岐阜、愛知、静岡、三重)
関西⇒大阪、京都、兵庫、滋賀、奈良、和歌山
中国四国⇒(鳥取、島根、岡山、広島、山口、徳島、香川、愛媛、高知)
九州沖縄⇒(福岡、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島、沖縄)
北海道 | 東北 | 関東 | 北陸 | 中部 | 関西 | 中国・四国 | 九州・沖縄 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
0.9% | 5.1% | 4.1% | 0% | 7.7% | 0% | 14% | 68.2% |
保有資産総額=「800億円」※2021年2月時点
総パネル出力=「184MW」※2021年2月時点
特徴とまとめ
主観も入っていますが日本再生可能エネルギーインフラ投資法人の特徴と傾向をまとめました。


カナディアン・ソーラー・インフラ投資法人をまとめました!
最大の特徴はその規模ですね。
最近中国資本が大きく入ってきている状況もあるようです。


インフラファンド全体で一番規模が大きいというのはすごいですね!
今後の計画や親会社の規模からみると安心です!
中国資本が入りこんでいるのはなんか気になりますが。


あと、一部の設備だけに大きく割合が割かれているのは、
リスク管理の観点から少し敬遠しますね。
特に水害関連は切っても切れない関係ですし。


あー・・メガソーラーちょっと叩かれていますしね。


再エネは世界環境や風潮からも必要です。
それでも再エネ設備は適切に法が立案され、法に則った適切な手続きを経て、
それでいて地域の住民の皆さんの理解があって、
初めて建設されるべきモノと考えます。
今後も銘柄紹介予定です!
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